「……」
黙ってる私にしびれを切らしたのか、幼馴染は私に問う。
「これ、どーせ孝文に渡す予定だったんだろ?」
「だったら何よ!」
「渡すのが俺なんかで良かったわけ?」
なによ、もらっておいてそんな言葉しか出てこないわけ?
てゆーか、私の前で開けないでよ。食べないでよ。
「やっぱ友香のキャラメルが一番うまいな。さんきゅ。」
「…バカ。」
「は?」
いつもは、私のことバカにしまくってるくせにこういう時にだけ優しくしないでよ。
こういう時だけお礼とか言わないでよ。
いつもみたいに、俺に渡せよ、なんて言って、偉そうに笑ってよ。
泣けてくるじゃん。