2月14日。



「あるよ。でも、家にあるから、帰ってから、門の前で待っててよね。」

私の家と孝文の家は、すぐ近く。孝文と、女の子の幼馴染は近くのマンションで、私ともう一人が隣同士で一軒家。

「了解ー。」

そんなこんなで、適当に話していれば、家に着く。

私は孝文を門の前で待たせ、慌てて、キッチンに置いてあるもう一人の幼馴染に渡す予定だったキャラメルの袋をとる。

本当はカバンの中に孝文用のが入ってる。

ラッピングも凝ったし、キャラメルだって形が綺麗なのだけを入れた。

でも…今の孝文にこんなの渡せないよ。