突然語り出した、孝文を見つめる。
「俺、告白もできずに玉砕しちまった。西校一のチャラ男の俺がだぜ?バカみたいだよな。」
孝文は笑う。
辛そうなのに無理して笑う。
きっとそれは孝文自身、わからずに笑ってる。
私はぎゅっと孝文を抱きしめた。
「へへ、久しぶりでしょ。高校生になってから一度もなかったよね。こーいうの。」
「あぁ、2年ぶり、だな。」
中学生までは何かあれば充電だと言って、お互いくっついてた。受験で辛いことがあればお互いに、抱きしめるし、対人関係で辛いことがあればお互いの肩や胸でないて。
ずっとずっと、二人でなんでもやってきたんだ。