また急いで階段を降りる。いまは、17:40。急いで降りれば、17:42ごろになるはず。

保健室は流石に、小さくドアを開ける。

「羽佐間⁇」

「ぁ、里美。これ、羽佐間から。」

またかよっ、と突っ込みたいのを抑え、ありがとうと友人から受け取る。

『体育館』

体育館⁈

また走らせる気?

体育館までなんて、かなり遠い。

一旦校舎を出て、特別棟に入って、そこから渡り廊下を渡らなきゃいけないんだから。

でも、羽佐間にあうためだもんね。

仕方ないよ。

あたしはまた、体育館に向かって走る。