誰よりも、頑張り屋さんな中西くんが好きなんです。
「だからさ、待っててよ。俺が好きって意味に気づくまで。だから、今は、友達から始めませんか?」
少し照れたような顔で中西くんは、私に、右手を差し出した。
握手、かな。
「はい。よろこんで。」
私は中西くんの手をぎゅっと握った。
「こんなこと女子に言うの初めてだから緊張したーっ!」
いきなりそんなこといいながらしゃがみ込むので、私も巻き込まれる。
「ちょっと、中西くん!」
「名字で呼ぶのやめてよ。友達なんだからさ。瞳ちゃん。」
はぅぅぅぅ!瞳ちゃんって呼ばれたぁぁぁ///
もー、これでご飯三杯いけそうです。
「うん。き…きょ、京介くん。」
まだ、少し恥ずかしくて鼻の頭が痒くなるような感触がする。
「瞳ちゃん、どもりすぎ!可愛いけど。」
「なんで、なかに、京介くんは、女の子の扱いが上手なの!」
私と中西京介くん、
今日から友達一年生です。