「教えてください!!」

「仕方ねぇなあ。」

やった!もう嬉しすぎる!!

のんてぃーありがとうー!!

―――――

「おい!お前ここも間違ってる。こんなのも解けねーの?相当の馬鹿だな。」

「す、す、すいません!!」

「ったく、どんだけ間違えれば気が済むんだよ。次間違えたら校庭10周な。」

「え。無理無理無理無理無理」

そんなの絶対無理ー!!!!

「お前に拒否権なんてねぇんだよ。」

……きゅん。


はっ!

だめだだめだ!

ただ勉強してるだけなんだから!


頑張んなくちゃ!


てゆか、初めての会話でこんなに話せて幸せすぎるよ。

あー!

早く望愛に報告したい!!

「お、合ってる。チッ。まぁ、たまたまだな。」

「やったーーー!!」

「は?こんなの解けたぐらいで喜んでんじゃねぇよ。お前どんだけレベル低いんだよ。」

「はい…。」

・・・シュン

そこまで言わなくてもいいじゃんか。

「じゃあ、俺帰るから。お前もさっさと帰れよ。お前みてると馬鹿が移りそうでやだやだ。」


「あ、ありがとうございました…。」


ちーん。


もう元気なくなっちゃったもんね。


せっかく話せて嬉しかったのに。


咲音くんの………………馬鹿。