「ばいばーい」 中学生らしく無邪気に笑って、仲間とふざけながら姿を消していく。 彼らももう、3年生で、この学校を巣立って行ってしまうんだ。 「センセイ?」 「おわっ!」 鼻の奥がツンとする。 在校生の間に敷かれた赤いカーペットを歩く姿を思い浮かべていると、舞矢君が視界に入ってきて驚いた。 不良気取りのくせに人懐っこい声に丸く大きな目が美保にまとわり付いてくる。 「何?舞矢君」 「……別に」 {は?このくそガキ}