{機嫌悪いのかな?} 目を合わさない舞矢にヒヤヒヤしながら、開いたままのドアを閉めた。 「さて、舞矢君は高校どうする?」 「行く」 「どこの高校か決まった?」 「…」 黙ってしまった。 「公立?私立?」 「…まだ、決めてない」 「そう…」と、美保もつられて黙ってしまい、教室には静寂が流れた。 「………センセイさ、」 「ん?」