日が傾いた放課後の音楽室。 誰もいなくなった静かな空間で、オレは一人ピアノを前に曲を奏でていた。 高校に入って間もない頃から、授業に出ることはあまりなかったけど 音楽という世界からは、どうしても離れることができなくて。 時々こうして人がいない時間を選んでは、忍び込むようにピアノを弾きに来ることを繰り返していたんだ。 そしてそんな時、 あいつはここへやって来た。