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「湊さんと仲良くやってるみたいだね」


「うん、まぁね」


「あら、ノロケ~?はいはい、ゴチソウサマ~」


「ちょっと、そんなんじゃないってば!」




昨日の夜。

テストの中休みを使って優希と新年会をした。


二人でご飯を食べて楽しくお酒を飲んでいた。

と言っても、甘いジュースのようなお酒ばかりを頼んで楽しんでいただけだった。




優希が嬉しそうに私の顔を見ていた。

恥ずかしさはあるものの、私は嬉しくなってそっと笑って見せた。




「優希だけなんだからね、知ってるのは。でも・・・、相変わらずだけど前よりも安心感はあるかも」


「安心感ねぇ。っていうか何年目?付き合いだして、っていうか、恋愛をお互い意識して?っていうの?」




別に『付き合いだして』で構わないのにと想いながら、優希らしい物言いになんだか嬉しくなった。


優希に言わせると、私と湊は『付き合う』というよりも『ずっと一緒』の方が正しいのだ、と言う。


だから『付き合うなんて明確な約束は必要ない』と。

お互いを特別だと認識すればそこが始まりなんだ、と言っていた。