「まぁいいわ。 じゃあな。馬鹿。」 「だから馬鹿じゃない!」 私がそう言うと、彗月はゆっくりと玄関へと続く廊下へ歩いて行った。 本当に……… 子供ですね、彗月は。 でも……… なんでだろ? “馬鹿”って言われてるのに、なぜかその言葉に温かみを感じるんだ。 「やっぱり私……変なのか?」 認めたくないけど……そうなのかもしれない。 「んー! もう疲れたから風呂入って寝よ。」 あ、待てよ。 健太は今どうなって…………