「お菓子。」 「え?」 今、お菓子って言った? あ、言いましたね、はい。 「食べさせてくれねぇのかよ馬鹿。」 「君に馬鹿って言われたくないな〜。」 「そんなのどうでもいいから食べさせろよ馬鹿。」 はいはい…… 私は仕方なく厨房に向かった。 「明のレシピ見ながら作ったんだよね。」 オレンジピールと、ストロベリーチョコをね。 「はい。ちょっとだけど。」 私は、チョコの入った皿をテーブルのうえに置いた。