姫様参上!


ま、そこまで気にしないけどね〜。



「暇だな〜。
夕方まで何しよっかな〜。」



ーーピロリン♪


その時、また携帯が鳴った。



「今度は誰?」



私はディスプレイを見ると知らない番号が表示されていた。



どうしよ……出ようかな。



私は、迷った末に出ることにした。


「美村ですけど誰?」


私はキレた口調で言った。



「俺だけど。
どうせお前今日暇なんだろ?」


携帯の奥から聞こえてきた声は、紛れもなく、相田っちだった。



「あなたの言う通り暇ですけど何か?」



「………今から迎えに行く。
家の前でいろよ。」



「はっ?」


ーーブチッ



そこで通話終了。


なんだよ。一方的に電話したくせに。



「ま、暇つぶしに丁度いいからね〜。」


一応家の前で待つことにした。