「ちーちゃんは、私の大切な人だから…」
また泣かせることがあったら、本当に私、なにするかわかんないからね。
ーークシャクシャッ…
明が、私の髪を撫でた。
「愛海さ、1人で抱え込みすぎなんだよ…自分の事も、周りの事も。
たまには、頼れよ。」
ーードキッ
やばい。
今、純と重なって見えた。
なんで…………?
私、そんなの………ありえないよ。
「……人の彼氏にそんな事言われたくないよーっだ!」
「まだ違うけどな(笑)」
「……やば。眠い。
私、今日はもういいや。」
「わかった。」
私はヨロヨロと階段を上り、自分の部屋に入った。
ーーガチャ…
「………人の心配しすぎなんだよ、明は。」
でもどうして?
一瞬、純が目の前にいたように見えたんだ。
「純……会いたいよ。」

