「あとは時間の問題ですね……」
「あの、純は助かるんですか?」
「…………助かる確率は、わずか3.6%なんです。」
「そんな……っ!」
「私達も、最善を尽くします。
神崎さんが助かるように。」
「………お願いします。」
あれから、病院には行ってない。
だって、純の死に様なんて見たくなかったから。
「愛海。」
携帯の向こうから、健太の声がした。
あ、そっか。
今電話してたんだ。
「なに?てかいきなり愛海なんて……なんか変だよ?」
「俺、もうお前の家の前。」
「えっ⁈」
「おまけに、ストーカー女(笑)」
「いらねぇよ。」
そんな怖いの普通に嫌でしょ(笑)
「今から家入るから。
ストーカー女にはわざと仲良さげなところを見せるんだ。
だから、早く玄関までこい。」
「私の家、ガード甘くないはずだけどね。」
「…………合鍵。」
「まだ持ってたの⁈」
「んなもん持ってねぇよ。」
じゃあなんでそんなこと言うんだよ!

