姫様参上!


ーーガチャ




「ふぅ……やっとゆっくりできるー!」



私はベッドに体を預けた。


私の部屋は、無駄に広くて、色は大体水色。


私、黒の方がよかったのに……


ま、いっか。

住めればいいわけだし。



「このぬいぐるみ、純がくれたやつだったっけ………」



思い出すだけで辛くなる。

けど、純から貰ったもの全てが私の宝物だから……絶対に捨てたりしない。



社長は、捨てたがるけど。



「あ、そうだ。
今日会った子の名前書いておこっ。」



私の趣味の一つ。


初めて会った人の名前をノートに書くこと!


「あと少ししかない………」



ノート……買わなきゃ。



そんな事を思いながら、私は2人の名前を書いた。



【相田 彗月。顔だけいい。あとはカス。】


【桜庭 麻衣。屋上の歌姫。笑うとめちゃくちゃ可愛い。】



ーーパタ……



「今日の仕事終わりっ!」



私はノートを閉じると、またベッドにダイブした。