姫様参上!


ーーガチャ……



「ちーちゃん?」



「ん?」



ケロッとした顔でこちらを見るちーちゃん。



あ、もう泣き止んだんだ。

よかった……




「大丈夫?」



「うん……。
まだわからないのに泣いても仕方ないよね。
私、本当に馬鹿だ。」



「そんなことないってば。
少なくとも、あいつよりは………」



そう。相田 彗月よりは。



「マカロン……頂戴。」



「はい。」



最近ちーちゃんはフランボワーズしか食べないから、いちいち味を言わなくなった。



ま、楽だからいいけど。



「!!」



ちーちゃんがビックリした顔をしたのはすぐ後だった。



マカロンの中に手紙が入っていたからだ。



ま、私は知ってるけど。



「なんか……入ってるよ?」



ちーちゃんが私に聞いてきた。

めちゃくちゃ心配そうな顔で。



「いいよ。ちーちゃんが開けて。」



「わかった。」



ーーカサ……