姫様参上!



放課後、教科書をバッグにつめていると教室のドアが開いた。



「彗月!どしたの?」



私が言うと、周りがザワザワし始めた。


ま、気にしない気にしない。



「ねぇ、まなちゃん。」


隣で待っていたちーちゃんが話しかけてきた。



「なに?」



「あのイケメンさんと付き合ってるの?」


「ブッ!」



「あ、ちょ、なんで今吹いたの?!」



いや、朝の会話聞いたら普通わかるでしょ。



てかちーちゃんも謝ってたし。



「あはは……ごめんごめん。」



「もうっ」



「そうだよ。彗月と私、付き合うことになったの。」



「えーー!なんで?あんなに性格悪そうだったのに?」



あ、そっか。


まだちーちゃん知らなかったんだ。



「ま、理由は今度ちゃんと話すよ。
ほら、門のところで明が待ってる。」



「本当だ!じゃあばいばーい!」



「うん。」



ちーちゃんは急ぎ足で教室を出て行った。