「確かに付き合うまでが長かったかもしれないけど(桜庭さんから見たら)、けしてちーちゃんが邪魔をしたからとかそんなんじゃないから!」
「まなちゃん………」
私が言った後、ちーちゃんは泣き出した。
「ちょ、え?え?え?」
「まなちゃんは優しすぎるよぉ〜!」
ぎゅっ
ちーちゃんが抱きついてきた。
「ふぉっ⁉︎」
「まなちゃん大好き〜!
私絶対離れないから〜!」
「……うん。私も。絶対に離れない。」
パチパチ………
「ん、なぜ拍手?」
私が後ろを振り返ってみると、桜庭さんと周りの子が号泣していた。
「友情と恋の感動物語や〜!」
周りの子のうちの1人が言ってきた。
「愛海ちゃん。なんかありがとね。」
「いや、私何もしてないっす。」
「ふふっ………じゃあ知らないうちに人を幸せにしてるのかもね。
じゃあ私はこれで。また会いましょ。」
そういうと桜庭さんは周りの子を引き連れて教室の方へ歩いて行った。
「てか、ちーちゃんそろそろ離れよ。」
隣の人の視線が痛いよ………
「ゔん……ごめん。」
「じゃあ教室行こっ!
早くしないとHR始まっちゃう!」
そして私とちーちゃんは3階へ走り出した。
「ちょ、おい愛海!」
後ろで彗月が叫んでたけど(笑)

