ホテル街を走っていると、なぜか彗月がいた。
「彗月、どしたの?」
一応声をかけてみる。
「んぁ?お前………なんでここに?」
「今の質問、そっくりそのままあんたに返します。」
「俺は犯人探しだよ。
悪い奴らは大体ここら辺にいそうだしな。」
「えっ………手伝ってくれてるの⁈」
「あぁ………この前のメール、返信できなくてごめん。」
あ、まだ気にしてたんだ(笑)
「別にいいけど、とりあえずここから出ない?」
「そうだな。」
ま、こうして私達はホテル街から出て近くの公園に行きましたとさ。
「そこのベンチにでも座ろう。」
「あぁ。」
私はベンチに座ると、バッグから携帯を取り出した。
「お前さ………なんかあっただろ。」
彗月が心配そうな顔で聞いてきた。

