姫様参上!



「何笑ってんの?」


イライラして私はその子に思ったことを言ってしまった。



「え……なんか、微笑ましいというかすごくおいしいものが見れたというか……」


はぁ?


微笑ましいはなんとなくわかる?けど、なんだよその"おいしいもの"って!



「おいしい………?」



「私、腐女子なんです!
だから……なんかラッキーみたいな。」



「はぁ………で、成瀬 千尋って知ってる?1年なんだけどさ。」



「あ、知ってますよ!
学校ではクイーンなんてあだ名ついてますしね。」


うわぁ………すげぇなあだ名。


「で、それがどうしたんですか?」


「あ、いやぁ……いじめを受けててね。
千尋ちゃんが。」


「嘘でしょっ⁈」



いや、本当だし。

嘘なら言わないし。



「あ、だから私を連れてきたんですね。」


「そーゆーこと。
物分りいいね〜君。」



「いっいやそんなことはない……です////
てか、握手してもらってもいいですか?」


「え、いいけど。」


まさかこの子も………私のファン?


「きゃーっ!男の人と握手しちゃった!」



え………?


お、おおお男⁈