姫様参上!



鍵を貰ったからには部屋に行かなきゃいけない。


あんまり華夏君のそういうことしてるところは見たくないけど、仕方ない。



「てか、私のこと好きとか言ったくせにあれも嘘だったんだ。」



でも華夏君……本当っぽかったし。



「お願い………!嘘だと言って!」



ガチャ



私は、部屋の鍵を開け、ゆっくりとドアを開いた。


「………え?」


私がそこで見たものは予想もしてなかったものだった。



「あ………愛海。来てたんだ。」



ものすごく冷静な華夏君。


まぁ、やましいことはしていなさそうだったし、よかった。



「で、何やってんのさ。」



「みんなにいじめの事を聞きに回ってたんだ。
徳田さんには………勘違いされたけど。」



あぁ〜w


あれね。



「知ってる。私もさっき言われたから。」


「あ、そうなのか………。」



本当に驚かないんだな。


てか、隣の女の子が結構可愛い。



「その子、誰?」



「知らねー。適当にそこらへんの女連れ込んできたから。」



「ちょっ!そんな言い方ないだろ。」



私がチラッと女の子を見ると、少し微笑んでいた。