姫様参上!


家に着いた私は、いつも通り部屋に直行してパソコンを開いた。



「華夏君、今日も投稿してくれてる。
裏サイトなんてやっても変な目で見られるだけなのに………」



私、ちーちゃん助けるとか言って全然役にたってないし。


てか、周りのみんなに迷惑かけてばっかりじゃんか………



「ぜーんぶ空回りして、失敗して。
もう、社長の言う通り引っ越そうかな。」



そう言いながら、パソコンのキーを打つ。


【あれからいじめは酷くなった?】


【私も手伝うよ、犯人探し!】


【いつまでもいじめられっぱなしじゃ友達も困るしね!】



ーーみんな、気にかけてくれてる。



「なーんだ……私が頑張らなくてもいい人は沢山いるじゃん。」



被害者がちーちゃんだとはみんな知らないと思うけど、この学校の生徒だって事は確実にわかってる。



やっぱり、優しんだ………




「華夏君に会って話そう!」




こんな私の事を好きだって言ってくれた人だから。


ちーちゃんのためにも、協力してほしいんだ。



「よし。」



私は服を着替えて、家を出た。