姫様参上!


昼休憩が終わってからは、特に受けたい授業も無かったから帰った。


ちーちゃんはものすごく不思議そうな目で見てきたけど。


「なんつーか、居づらいんだよね……」


帰り道、私はいつもより遠回りに歩いた。


正直もう、どこにも行きたくない。

多分、どこにいたって気持ちが落ち着くことはないと思うから。



「ふっざけんじゃねーぞコラ!」



私は、遠くに見えるビルに向かって叫んだ。



「ふっ……どこに叫んだって同じなのにね。本当に馬鹿みたい……」



あれ………?


どうして、涙が出るんだろう。



「強くなるって何回も言ったのに……
結局私は弱虫なんだ。」



もう、辛いだけだから強がりはやめよう。


それに、強がったって純が帰ってくるわけじゃないし。



「純………いつ迎えに来てくれるの?」



ずっと待ってるのは寂しいよ……