「とにかく、今月でもうこの家とはおさらばだ。」
どうして……?
嫌だよ!絶対に離れたくない!
「ねぇ!お父さん!
今までちゃんといい子にしてきたよ……?私、認められるように頑張ったよ?
でも、今回だけはあなたの言う通りにはしたくない!」
「じゃあ住むところはどうするんだ?
生活費は?食費は?誰が払うつもりなんだ!」
「そんなの……バイトして稼げばいいじゃん!」
「簡単に言うな!
学費も払ってなんかしてたら毎日バイトづけの日々になるんだぞ⁈」
「私は、それでもいい。」
ちーちゃんや、明や、健太といられるのなら。
それに、彗月だって………
「じゃあ、勝手にしろよ。
私はもう知らないからな!」
社長は携帯を握ったまま、自室に帰って行った。

