姫様参上!



ホテルから出たりしたら、変に勘違いされそうだから怖い。


だからちゃんと髪もウィッグでロングにして、帽子かぶって、メガネもした。



「これでバレないね。」



オーラさえ出なければ。



「よし、じゃあまた今度ね、華夏君。」



「ああ。気をつけて帰れよ。」



「うん。」



心配してくれてる………


ここ、ホテル街だからな。



ガチャン………


私は、ホテルのドアを開けた。



「うわ……人が沢山いる。」




当たり前かもしれないけど。