「ほ、ほら離せよ!」


私がどれだけあがいても離してくれない。

マジでこいつ誰なの?


「そんな言葉使っちゃいけないなぁ。
君こそ誰に向かってそんな口聞いてるの?俺の事覚えてるんでしょ?」



「え………?」



男は、そう言うとかぶっていた帽子を脱いだ。



「は、華夏君っ⁈」



現在、目の前にいるこいつは、あの華夏君でした………



「そう。覚えてたんだね。」



「………変わったね。すごく。」



なんだか、怖くなっちゃった。