彗月side
ーーピコンッ
「ん?」
スマホの画面が明るくなった。
メールが一件着ている。
「………げ。」
内容を見た俺は、変な声を漏らした。
“いじめ”
その言葉に、なぜか俺は反応してしまう。
「やっぱり、まだトラウマ抜け出せねぇんだな。」
俺の小学生の頃に見てしまったからな。
何年経っても怖いもんは怖い。
当たり前だ。
「でも恥ずいよな。もう高校生なのに。」
てか、どうしよ。
協力しないとまずいよな……
「んー……」
まぁ、そんなに酷くはなかったんだけど、俺の姉ちゃんがそれで自殺しちまったからな。
結局俺は、愛海に返信をせず1日を終えた。

