姫様参上!


「ね、ねぇ……
あの告白聞かなくてよかったの?」



「どうせふるんだから今聞かなくてもいいでしょ?」



「………う、うん。」



あれ?ひいた?


ま、いいや。


これが私だから。



「お、ついた!」



「2.52……
あなた、速いね。
あ、てか名前は?」



そうだった……

私、聞いたのに自分のは教えてなかったんだ(笑)



「美村 愛海です!
よろしくちょ。」



「よろしく。」



「んじゃ入るべ。」



ーーガラッ!


教室に入ると、さっきと変わらずうるさかった。



「うわ……相変わらずザワザワしてる。」



「あ、あそこにいる人!」



桜庭さんが指差した方向にいたのは……



「え、あいつ?」



さっき私が……仕返ししたやつだ。



マジかよ……



相田 彗月って言ってたっけ……


あんまり関わりたくないけど、一応名前は覚えておこう。