「う、海ちゃん.....?」
そこでやっと私は随分と長い間黙っていたことがわかった。
わんこの心配そうな顔、千影の悲しそうな顔。
そうだ、今は話を聞くんだった。
「大丈夫。姉の事、教えてくれないか?」
「う、うん.....」
「黒崎のお姉さん、花はずっと後悔してる。
黒崎に大事な事伝えてなかったから。
あの日、来れなかったのは...事故、だったんだ」
「大事な事.....?それに事故とは.....」
何もかもが分からぬ。
花はいつも私を敵対していた。
なのに大事な事とは・・・・?
しかも事故・・・・
ますます意味が分からぬ。

