【短編】毒舌美少女と犬系男子









「う、海ちゃん.....?」



そこでやっと私は随分と長い間黙っていたことがわかった。


わんこの心配そうな顔、千影の悲しそうな顔。


そうだ、今は話を聞くんだった。



「大丈夫。姉の事、教えてくれないか?」




「う、うん.....」




「黒崎のお姉さん、花はずっと後悔してる。

黒崎に大事な事伝えてなかったから。

あの日、来れなかったのは...事故、だったんだ」




「大事な事.....?それに事故とは.....」


何もかもが分からぬ。


花はいつも私を敵対していた。


なのに大事な事とは・・・・?


しかも事故・・・・


ますます意味が分からぬ。