「黒崎さんの、お姉さん。花さんだ。」
「姉と付き合っているのかね?」
「う、ん.....」
何か、おかしい。
千影は自慢やらしてくると思っていたのだが。
こんなに歯切れが悪いのは初めて見た。
「姉が、何かを言っていたのか?」
「....っ!!」
どうやら当たりのようだな。
私に関係することだろう。
そして、とても言いづらい真実(こたえ)。
「言ってみたまえ。
私は花がなんと言おうと、泣かぬ。」
久しぶりに、姉の名前を口に出した。
やはり、あまり口に出したくないな。
花・・・・いや、姉の名前は.....

