逆境の桜







あれから五日後、総司と山南さんはエゲレス行きの船に乗って行った。





土方「総司、頑張れよ。早く治して新選組に戻って来い。山南さん頼んだぞ」




 
近藤「総司は強いからなーきっとすぐ帰ってくるさ!山南さんだって着いてるんだし!」




藤堂「俺、総司がいない間にどんどん腕を上げて総司を抜かすからな!山南さんも....元気でな!」




永倉「総司も山南さんも早く帰って来いよ!」






斎藤「総司....お前とはまだ決着がついていない。それに山南さんをお前が独り占めするのは狡いぞ。............早く帰って来い。」





沖田「皆さんありが............っっっっ!」





総司が途中で言葉を止めたのには私の後ろにいる人が原因だった。

  

桜「はぁ........近藤さんしっかりして下さいよ!」





近藤さんは私の後ろで蹲りながら大粒の涙を流していたのだ。




近藤「うぅ........俺は....総司や....山南さんが....いなくては寂しいぞ!うああああああ!」





全員「はぁ........」





みんなは思わず苦笑いだった。