翌日、桜は食事も取らず朝から縁側にずっと座っていた。
「............」
そんな時、原田は桜を見つけると静かに桜の横に腰を降ろした。
桜は隣に原田がいる事には気づいていないようだった。
「なあ桜............」
「........................」
「?おーい!桜ー?」
「................」
桜は決して無視をしている訳ではない。
本当に原田の声が聞こえていないだけだ。
そんな桜に痺れを切らした原田は桜の肩を揺すると驚いた顔で原田を見た桜。
「.....左之......?....怒ってない....の?」
「............桜、昨日はごめんな。俺、何にも出来ない自分が悔しくてつい桜に当たっちまった。本当にごめん。」
そう深々と頭を下げた原田に桜は慌てて言った。
「あ、ああああ頭を上げてください!左之の言う通り....私....ここに来てから新選組に不幸ばかり呼んでた。私....やっぱりここに........いるべきじゃないよね............。」
桜はそう言って静かに涙を流した。
そんな桜を原田は優しく抱き締めた。
「ごめんな桜。俺のせいでそう思ったんだろ?桜は新選組に不幸なんて呼んでねえんだ。」
「私.......ここにいてもいいの?........新選組の....邪魔にならない....?」
「ああ。ならねえよ。お前は新選組に必要だ。」


