総司は血を吐くとそのまま倒れた。
私は急いで総司の傍まで駆け寄った。
「総司!総司!目を開けなさい!」
ペチペチと総司の頬を叩いていると幕府の奴が私に刀を向けながら走ってくるのか見えた。
間に合わない!そう思うと私は咄嗟に懐に手を入れ、ピストルを取り出すと引き金に手を引き男目掛けて発砲した。
「へえ。ピストルって意外と使えるのね。」
「おい。お前いつからピストルなんて持っていやがった。」
「え.?昨日........かな?」
「ったく........帰ったら説教だぞ。それより総司を運ぶぞ。」
そう言った土方の顔は今にも泣きそうだった。
「総司は熱中症の為気絶をしている。一番組みは私が屯所まで引き連れる。土方、私が帰るまで誰にもこの事を話すなよ。」
「わ....分かった。」
私が殺気を込めて言うと土方はすぐに了承した。


