私は次の日、エゲレス行きの船に乗った晋作と稔磨の見送りに来ていた。




稔磨はエゲレスで政治の勉強をするために行くらしい。



「坂本さん....教えてくれれば良かったのに....。何故隠していたんですか?それにエゲレスで治療法が見つかっていることを知っていたでしょう?」




「やっぱり松村殿にはかなわないが!実はわしエゲレスで治療法が見つかっていることは知らなかったがぜよ!それに高杉に口止めされてたからな。おまんには絶対言うなとな!ハハハハハ!」



「ハハハハハ!じゃないですよ!全く....。労咳は発見が遅かったら治療しても治らないんですよ!はぁ....。」






「そげんことより、おまんはこれからどうするが?」




「まずは....出来ることなら幕府を潰します。しかし、新選組や薩摩は佐幕派....幕府を潰すのは難しいかと....。少し悩んでます。」




「そおかえ....。松村殿....一回会議を開いたらどうだが?長州、薩摩、新選組、それと土佐の知り合いを連れていくが!どうだが?」




「それ....いいかもしれまん。」