「松村殿〜!可愛いじゃろう?わしの妻じゃきぃ!お龍っちゅう!お龍は友達がいないき!是非とも友達になってくれんがかえ?」
私は京に着くと、たまたまバッタリ会った坂本さんに拉致された。
坂本さんが寝泊りしてると思われる宿に着くと坂本さんにはもったいない程美しいしい女の人がいた。
「はぁ。いいですけど....」
「ほんまに!?おおきに松村殿!おおきに!うち、友達ずっとおらんくて寂しこうたん。せやから松村殿が友達になってくれて、すっごく嬉しいんよ!」
いきなり話し出したお龍ちゃんに少し驚いたか私はニッコリと笑って言った。
「....ふふふ。お龍ちゃん、友達なんたから桜って呼んでよ!」
「ええの?気い悪くせえへん?」
「しないよ?だって私達友達だもん!」
私はその後少し談笑し、用事があるのでと言うと宿を出た。