「ふん。お前のような者と話す事などない。」
「私にはあるのです。お願いします。聞いてください。」
「まぁ聞くくらいなら良かろう。」
「ありがとうございます。松平殿、単刀直入に申し上げます。長州と同盟を組んでください。」
「何!?お主等は倒幕派だろう。会津に幕府を捨てろと言うのか!?」
彼、松平容保は顔を真っ赤にし鼻息を荒くさせながら怒鳴った。
「いえ、私は確かに新しい国を作りたい。ですが幕府を潰さなくとも新しい世は作れます。それに....松平殿は薩長同盟が既に組まれていることをご存知でしょうか?」
「何!?寝返ったか!!!!」
後もう一息。
「それと....こちらに松村修太郎はおりますか?」
「........…………………何故だ?」
何?今の間は....。
まさか何かあったの?
「彼は私の兄です。」
「何!?」
「確にいたな。」
は?
待って。
「いた....って、何故過去形なのですか!?」
「あいつは........何年も前に死んでいる。」
「え...................」
兄さんが............
死んでいる............?