「よし!決まったじゃき!では松村殿、西郷殿。右手を前に差し出しお互い握るきに!」




「「手をですか?」」




二人は困惑した状態のまま手を握りあった。




「これわじゃな、シェイクハンドと言って異国の者が挨拶の時や何か決まりを決めた時などにするらしい!」



ふーん。坂本さん異国の知識があるのね。




この人は謎が多いな....。



あ!
  


「あの、薩摩の方は会津と同盟を組んでいらっしゃいますよね?」



「ああ。それが何か?」

   

「私は会津とも同盟を組む事を望んでいるのですが会津藩の方は話すら受け入れてくれないので。だから....その西郷さんがよろしければ会津藩邸へお供させて頂けないかと....」

 

「うーん。おいは構いませんが貴女が会津藩邸
に顔を出せば瞬時に刺殺されると思う。」




「私実は名前は全国的に広がっていますが顔は全くと言っていい程知られていないのですよ。だから貴方の小姓としてお供させて下さい!」




「....................わかりました。」




「っ!ありがとうございます!」  




「ただし、身勝手な行動や言動は慎むように。
よいですな?」




「はい!!」




「では、十日後に小松帯刀へおこし下さい。」




「はい!お願いします!」





こうして桜は会長同盟に薩摩の力を借りてま
た、一歩近づいたのだった。