八重ちゃんがいない。





僕はその時から何か嫌な予感がしていたんだ。





すると突然僕の無線機が反応した。きっと八重ちゃんだろう。






いや、八重ちゃんであって欲しい。僕はそう願いながら応答した。







《総司........》





「八重!?八重ですね!?」





《総司....今まで........私........と....仲良く....してく........れて............ありがとう。........総司が........い....てくれた........から....新選組での........生活が楽しかったな....本当に........ありがとう。》




明らかに様子がおかしかった。




「お八重ちゃん........今どこに....いるの?........早く帰ってきて下さいよ!....そんな........別れの挨拶....みたいじゃないですか!」





《もうすぐね、この飛行機は墜落するの........。ふふふ。》





あぁ........八重ちゃん........。





何故君はいつも無理ばかりするのだろうか........。




「なんで....こんな時に........笑え....るんですか?........八重っ........八重ちゃんっ.......」




《ほん....とうに........今までありがとう。........総司....大好きだよ............。さよ....な....らぁ........。》


「嫌ですよ........さよなら....な…んて....言わな........いでください....。八重ちゃん........僕も....大好..き..です......っ..」




 
《さよなら....総司...........ブツッ》