「どうって……」

茉梨亜にどうして貰っても意味などない事は理解している。
自分にとっても、茉梨亜にとっても。
特に茉梨亜は更に体を傷付けるだけ。

(分かって言ってるのかしら)

どうして欲しいかと言われたら、
ただ、さっきの笑えていない顔を見た時

(アタシは……)



「ねぇ峯、お話しよっか」

「……ハ?」

「今日は……帰りたくない」

そんな事を言って茉梨亜は自分の胸の前で両人差し指をちょんちょんとくっつけてみる仕草。

「ちょっとそれ無表情でやらないでくれない?コワイわ」
「なっ…ヒドイ!」
「ていうか冗談で言ったのよね?」
「もっもちろん!でも本当に峯とはお話したいのよ?」
と茉梨亜は何の躊躇もなく峯のベッドへダイブした。

「そんなの他の女と喋りなさいよ」
「だってここの子なんか皆怖いんだもん……」