あれ、でも……


あれの片方の足は民家から出ている。

なら、あの家々の人達は幸せをそのまま手に入れてる?


「……はは」

頭がくだらない考えに行き始めたのを中断させたところで、部長の話は終わった。







「朝美!」


あたしは知らない。

あれが本当に


「何?大輔」


幸せの上にある事を。


「俺と…」