「里子?どうした?」 悠と遊ぶ約束をしてた私たちは、 街に出て、歩いてた。 「悠…ドイツに行っちゃうの?」 「もう知ってたのか… あぁ。行くんだとよ」 「やだぁ…悠と離れたくないよ…」 「里子…」 立ち止まって泣いてしまった 「里子、顔あげて?」 「グスッ…なに…?」 そっと、唇に温かいものがあたった 「クスッ…涙止まったな」 そういって、にっこり笑った。