〜里子の過去〜

私のお父さん…

大手企業に勤めてるお偉いさん。

その代わり、私はお父さんと遊んだのはほとんど覚えてない。

そんなとき、お父さんと一緒に一回

会社に行ったことがあって、

お父さんの同期で、とても仲のいい、

如月(きさらぎ)さんっていう人がいて、

その如月さんも息子さんを連れてきてたの。

お母さんは如月さんの奥さんとお話していて、
お父さんは仕事に行っちゃったから、

息子さん…如月悠(きさらぎゆう)っていうんだけど、

私人見知りだから、最初は話せなかったの

「僕は、きさらぎゆう。よろしくね」

「私は、たからりこです。よろしくね」

って、簡単な挨拶をして、おもちゃで2人で遊んでたんだ。

「りこちゃん。僕と遊ぶの楽しくない?」

「ううん!楽しいよ!

わたし、ひとみしりだから、ちょっときんちょーしてるの」

って、最近覚えた人見知りと緊張を交えながら話したの

「よかった〜。

ねえりこちゃん」

「なあに?ゆうくん?」

「また遊んでくれる?」

「うん!」
といって、私たちは親に連れられて帰ったの