宏菜と里子が他愛ない話で盛り上がっていると、道の向こうから、ロングヘアーの女の子が歩いてきた。

「おはよ〜。二人とも早いね〜」

のんびりとした口調で話す下沢莉央(しもさわりお)は、2人の友人で、待ち合わせをしていた最後の1人である。

「おはよ莉央。てゆーか遅い」

「えー?時間丁度だし大丈夫ー」

宏菜が莉央に喝を入れるが当の本人はそれを気にするわけなくのんびりしている。まぁそれが莉央の長所でもあり短所でもあるところなのですが…

「いいじゃない。莉央もきた所だしいこ?」

と里子がいい、三人は中学校に向けて歩き始めた。