今日は梨香と遊ぶ約束をしてた私は、どうしようかと思案していた。



クラスのコたちなら仲間に入れてくれるだろうけど…。



「アンジェには申し訳ないことをしましたね、余合さんと遊ぶつもりでいたのでしょう?」



梨香の図書館行きを決めた坂下が言った。



「ホントだよ、もう…。

そういえば昨日、お礼するって言ってたよね?

それ、今して下さい。」



「何をすれば宜しいですか?」



「1日友達と離れ離れになった可哀想な私に、つき合ってください。」



「私は構いませんが、こんなオジサンと一緒では面白くないでしょう?」



「そんなこと…ないです。」



好きな人と、まるでデートみたいに一緒に過ごせるんだもん。



文化祭で見たあの1年生が知ったら、悔しがるだろうな…。



私は坂下の手をひき、近くのアトラクションに向かった。



私が坂下に笑顔を向けたら、坂下も私に微笑みかえしてくれた。



今日のことは、一生の思い出にしよう。