「先程の話ですが、私がアンジェの面倒をみると言ったら、他の生徒を好きなだけクラスに引き入れて良いと先生方に勧められました。

ですから、遠慮なくハーレムを作らせて頂きました。」



「冗談…でしょ?」



「さあ、どうでしょう?」



坂下はそう言うと、ニヤリと笑った。



いつも穏やかな笑みをたたえる奴だと思ってたけど、今の笑い方は少しワルなカンジの笑みだった。



坂下は、こういう表情もするんだ…。



坂下が教壇に立ったので、席につく。



どうやら、身構えていたのは私だけだったようだ。



さっきの話は、本当なのだろうか?



私の面倒をみる…



切りつけられた坂下にしてみれば、私とは二度と関わりたくないハズなのに…。