その日の夜久しぶりに雅彦さんと家に帰った。



パパは私を見るといきなり抱きついて来た。



そんなパパを見てママは笑っている。



「パパママ私話したい事があるの。」



パパもママも不安そうな顔をする。



私の気持ち分かってしまったかな?



「私東京へ行く!」



パパの寂しいそうな顔。



ママは分かっていたと言う顔をしてる。



「自分でも不思議なの。今までもこんなに何かをはっきり決めた事ないし、



たけど自分の力を試してみたい。



私の中に優里さんがいて、前に進めと言ってる。



迷うなって背中を押された。



私はパパとママの子供だからね。



それはずっと変わらない。


雅彦さんと優里さんは私にとって、



人生の先輩みたいな、同志みたいな感じ。



パパとママが二人づついるなんて、



私は幸せだよ。」