意識を取り戻すと暖かい腕のは中いた。



『夢花大丈夫?ごめんなこんな怖い思いさせて。』



卓斗の腕の中にいた。



私はただただ泣いた。



怖かったのと卓斗にこんな姿見られたくなかった。



「ごめん卓斗。」



『夢花が謝る事なんてない。悪いのはバカ兄貴だから、一発殴ってやった。』



近くに卓斗に殴られ瑛さんが座っていた。



『兄貴謝れよ夢花に。教師がすることじゃないだろうが。』



瑛さんが頭を抱えたまま黙っていた。



「私忘れますから、瑛さんもいつもの先生に戻って下さい。」



瑛さんが私を見た。



「本当にすまない事をした。たけど僕は君が好きなんだ。



だからどうしても自分のものにしたかった。



卓斗から奪いたかった。」


『兄貴どうして夢花なんだよ。俺がどれだけ夢花を思ってる事知ってるだろうが、



何でどいつもこいつも俺から夢花を奪おうとするんだよ。



兄貴夢花は諦めてくれ。頼むから俺から夢花を奪わないでくれよ。』



卓斗が泣いている。