私は拒めれなくて、結局屋上まで連れて行かれた。



屋上にはまだ人がいなかった。



瑛さんが、「ごめん手痛かったよな?



でもどうしても夢花ちゃんに話しがあって、



学校じゃ話せないし、今卓斗と付き合っているんだろう。



夢花ちゃんは卓斗でいいの?



あいつは又君を裏切るかも知れないよ。



それでもいいの?」



私は何も答えられない。



「俺は君が好きだ。俺は卓斗とは違う。夢花ちゃんだけを愛してる。



君を裏切ったり、泣かせたりしないよ。」



瑛さんの真剣な気持ちは嬉しい。



たけど私は卓斗が好き。



どんな卓斗でも好き。



たとえ騙されてもいい。



この気持ちは変わらない。


「瑛さんの気持ちは嬉しいけど、



私は卓斗しか考えられないの。今もこの先も卓斗だけ。



卓斗が大好き。」