燃「お姉ちゃん、まだぁ?」
妹の燃々が呼んでいる。

奈「ちょっと待ってねぇ。よっとっ、できたよ!」
私はお弁当を見てそう言った。
料理は得意な方だからね♪

燃「いってきまーす!」

燃々の元気な声、今日も一日が始まる。

奈「いってらっしゃい!」

.........

あぁぁあああ!

奈「私も、学校だ~!」

遅刻しちゃうよぉ(涙)










タタタタタタタタタ.........ガラガラ


晴「八時二十八分三十七秒、ギリギリだね(笑)」
晴菜が笑いをこらえて言った。
奈「ふぅ~!間に合った.........はぁ。」
晴菜は中学校になってすぐの『友達』



ん?私は誰かって?
あぁ、説明し忘れてたね。

私は大宮奈々、中学一年生。
母も父もとうの昔に他界して今は妹の燃々と二人暮らし。

そして目の前にいる眼鏡ちゃんは
私と同じ中学一年生、倉本晴菜。
母が病気で父が働きこみで家にいないんだって、
そんな環境で育ったからかすっごい真面目。

さて自己紹介はこの辺にしてお話を進めましょう!



夕方



キーンコーンカーンコーン

奈「学校、終わった.........」
えっと、次はアルバイト。
その次は燃々の塾のお迎え。そしてご飯に宿題っと。
はぁ、忙しい、忙しい。


~アルバイト終わり~
奈「早くしないと!」
階段を降りていた。いつもより急いでいたから小石にも気付かずに.........
そう、皆さん予想したとうり

私、こけます。

ガタッ!

奈「ヤバッ」

出来る限りは抵抗したが私は急な階段を回転しながら落ちた。
?「今のは.........」
私の記憶はそこでと切れた